ヴォー・ル・ヴィコント城

Chateau de vau le Viconte

ルイ14世の財務長官二コラ・フーケが自らの居城として建設いたしました。
17世紀最高の芸術家、すなわち建築家のル・ヴォー、画家のル・ブラン、造園家のル・ノートルを招いて建築にあたらせました。                        近代性と優美を兼ね備えた、バロックスタイルの最高傑作です。
現在はヴォギュエ伯爵夫妻とそのご子息が所有する美しい古城となっております。
ドームを頂く中央の建物と両端の棟にはイタリア建築の影響が色濃く見られます。
庭園は、フランス・バロック庭園の初期の傑作と言われております。
お城と周りの景観が完璧な調和を見せているのがお分かりいただける事でしょう。
特徴的なのは中央の散歩道とその両側の厳密な構成で、アラベスク状に刈り込まれたツゲが織り成す線の刺繍に沿って歩いてゆくと泉水と水路が突然現れます。
フェルネーゼのヘラクレス像まで上って行くと一味違ったヴォ=ル=ヴィコント城をご覧頂く事が出来ることでしょう。
ルイ14世の財務官二コラ・フーケはこのお城を造って間もなく1661年8月17日、このお城にルイ14世を迎え、大宴会を開きましたが、城館のあまりの見事さ・宴会の豪華さがルイ14世の反感を買いついにフーケは投獄され、お城は没収されてしまいます。
有史以来最も豪華なヴェルサイユ宮殿のルーツは此処にあり、ルイ14世は同じスタッフによってこの城を凌ぐべく、ヴェルサイユ宮殿の建設を致しました。

ヴォー・ル・ヴィコント城のキャンドルナイト

日没後2000本のキャンドルが灯されます
17世紀にタイムスリップして幻想的な夏の夜は如何でしょうか
やさしく優雅な音楽の調べがまるで魔法のように皆様を在りし日の祝宴に誘って下さる事と思います