ロワールのお城巡り

フランス中央に位置するロワール地方は、温暖な気候と豊かな大地に恵まれ「フランスの花園」と呼ばれております。
フランス最長のロワール川が流れ、その支流に沿ってルネッサンス期の名城が立ち並びます。
その中から特に名高いいくつかのお城をご案内させて頂く旅でございます。
華麗な中世の面影を残す名城と、「洗練された田舎」を訪れ当時の王侯貴族の文化の一端を味わって頂き、心豊かな一日をお過ごし下さいませ。
*下記のお城の中から2ヶ所見学して頂き、もう1ヶ所は車中よりの見学となります。

 

シャンボール城 (Chateau de Chambord)

フランソワ1世のイタリア美術への思いが至る所に反映されている、ロワール最大級の豪華なお城です。
16世紀早々に着工され、約140年の歳月を費やして造られました。
フランソワ1世と親交が深かったイタリア建築の巨匠レオナルド・ダ・ヴィンチの影響を強く受けており、設計の素案を書いたのも彼だと言われております。

< 見所 >
フランスルネッサンス様式の二重螺旋階段で、その複雑な構造に目をみはります。(ダヴィンチの階段)

 

シュノンソー城 (Chateau de chenonceau)

ロワール川支流に浮かんでいる船の様なシュノンソー城は、フランスで最も優美なお城です。
このお城は、何代にもわたって女性が城主として君臨した歴史があり、別名 6人の女性の城 とも言われております。
アンリ2世の妻と愛人が繰り広げた熾烈な確執を偲ばせるかのように、お城を囲む二つのフランス式庭園は、カトリーヌとディア-ヌの名前が付けられております。

< 見所 >
16世紀の扉を残す礼拝堂と、60mに渡るギャラリー

 

アンボワーズ (Chateau de Amboise)

ロワール川を見下ろす高台にそびえたつアンボワーズ城は、15世紀末シャルル8世によって、ルネッサンス粋を集めた華麗な城に改築されました。
シャルル7世の時代に王領となって以来、城主となった歴代の王は8人、中でもフランソワ1世の時代に全盛期を迎えました。
彼がイタリアより招いた、レオナルド・ダ・ヴィンチは城内の聖ユベール礼拝堂に埋葬されております。

< 見所 >
ミニムの塔(ロワール川に面した巨大な円筒)
聖ユベール礼拝堂(ゴシッツク・フランボワイヤンの傑作)は、非常に凝った造りになっております。

 

クロ・リュセ (Clos Luce)

イタリアルネッツサンスを代表する偉人レオナルド・ダ・ヴィンチが晩年を過ごした地です。
フランソワ1世招きのでこの地を訪れ、その期待に答えるべく城の設計に没頭しましたが、
わずか3年でこの世を去る事になりました。
2004年に、生誕550年を記念して、レオナルド・ダ・ヴィンチパークがこの地にオープンされ、天才が残した偉業の一端をかい間見る事が出来ます。

< 見所 >
レオナルド・ダ・ヴィンチが紙の上で想像を巡らして発明した兵器、船、飛行機、機械5など

 

シュヴェルニー (Chateau de Cheverny)

当代城主ド・シガラ子爵まで700年に渡って同一の家族が相続してきたお城です。
17世紀に再建され、今でも公開部分以外は城主一族が生活を続けております。
ロワールの古城の中で、最も豪華な調度品がお楽しみ頂けます。
クラッシック様式の端正な外観と上品な装飾に魅了されます。

< 見所 >
人気絵本 タンタン に出てくるお城のモデルとなったお城です。

 

ブロワ城 (Chateau de Blois)

中世の面影を残すブロワの街にあり、ロワール川を望む高台に立っているこのお城からの眺めは絶景です。
13世紀から17世紀にかけて10代の王族が暮らしたお城で、歴代の王によって手が加えられました。
ゴシック期、ルネッサンス初期、完成期、古典期と4つの建築様式が複合された造りになっております。

< 見所 >
16世紀ルネッサンス様式の傑作と言われる1世棟。ここにある壮麗な八角形の二重螺旋階段。
秘密の棚があるカトリーヌ・ド・メディシスの書斎。