バルビゾン

Barbizon

パリから約1時間のフォンテーヌブローに隣接している小さな村です。
19世紀の中頃、コロー、ミレー、テオドール・ルソーなどがパリのアトリエを抜け出し豊かな自然を求めて小さな村バルビゾンに移り住むようになりました。
そして、生活を共にしながら働く農民の姿や自然主義的な風景画を写実的に描くようになります。
後に彼らは村の名前をとって「バルビゾン派」と呼ばれ風景画に外光を描写するという新しいスタイルを開拓いたします。
小さい村ではありますが、世界中から観光客が訪れ、村は「画家達の村バルビゾ(Barbizon Village de Pentres)」と名乗っております。
ミレーの代表作「晩鐘」 「落穂拾い」「種を蒔く人」などは、この村で生まれました。
バルビゾン派は後の印象派の生まれる土台ともなりました。

見所

  • ガンヌの旅籠屋 (Musée de I’Eole de Barbizon) 1824年開業
    貧しい画家を物心両面で支え続けた所で、現在はバルビゾン派美術館となっております。
  • ミレーのアトリエ (Maison et Atelier de Millet)
    「晩鐘」の下絵やデッサン、自画像、パレットなどが展示されております。
    パリにおけるコレラの流行を避けたミレーは1849年にバルビゾンに移り生涯こちらで生活いたしました。
  • ルソーの住居兼アトリエ (Maison Atelier de Gousseau)
    現在は記念館となっております。

*Hotellerie du Bas-Bréauは1971年に昭和天皇・皇后両陛下が訪れたレストランで、天皇が召し上がったお料理は「Menu de l’empereur Hiro Hito」という名のコースとして現在も残っております。