エッフェル塔

La Tour Eiffel

「エッフェル塔のないParisは存在しない」と言われる程有名になってしまったパリの象徴ですが、現在に至るまでは長く険しい道でした。

1889年、フランス革命100年記念、第3回万国博覧会記念碑として建てられたエッフェル塔。

あまたの案の中から、ギュスターブ・エッフェルの設計案が採用されましたが、当時誉れ高き古い町並みの美しいパリにグロテスクな鉄塔建設には激しい反対がありました。20年の期間限定で工事が進められ、わずか25ヶ月の突貫工事、無事故で、1889年5月6日に公式にオ-プンいたします。

万博にやって来た各国の人々は、フランスの最新技術に驚嘆し、万博の間に建設費の77%を回収するなど、結果として大成功を収めました。
その後も一度は取り壊しが決定するなど苦難がありましたが、1916年、アメリカ大陸との交信に成功して、無線通信の拠点として存続が決定し現在に至ります。

貴婦人のようにエレガントなエッフェル塔は、刺繍さながらの繊細なシンメトリーを描き、鉄骨は耐久性を高めるデザインとなっており、緻密な設計技術により造られております。

その時々によって違った姿を見せてくれ、通り過ぎても振り返って見ないではいられないような、独特の魅力を持った生きているモニュメントのように私には思われます。
セーヌ川対岸のシャイヨー宮テラスからの眺めは絶景です。皆様の目に焼きついて離れないことでしょう。



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